ユニークな暗記法を紹介!「忘却曲線」に基づいた超効率的な暗記方法とは?
暗記は受験勉強の基本。
でも
「覚えても覚えても忘れちゃう」
そんな悩み、ありませんか?
残念ながら、人間の脳はどうやっても忘れるようにできています。
忘れることは正常なのです。
ですから大事なのは
「いかに記憶を脳に留めておくか」
なんですね。
それでは今から、科学的に証明されている説から導き出された、「効率の良い暗記方法」を教えます!
~目次~
- 忘却曲線とは?
- 繰り返すことで「忘れにくくなる」
- 「ごきげんよう」式暗記法
- 「王様のブランチ」式暗記法
1.忘却曲線とは?
忘却曲線とは、心理学者のヘルマン・エビングハウスによって導かれた、
人間の脳の「忘れるしくみ」を曲線で表したものです。
この図を見てもらえればわかる通り、人間というのは放っておけばどんどん忘れるものなのです。
驚くことに、復習せずに1日経つと、覚えたことの74%も忘れてしまうんですね。
つまり
暗記しても復習しなければ、次の日には7割以上も忘れてしまっている
ということなのです。
では次は、復習をすることで記憶がどう変化するのかについてお話いたします。
2.繰り返すことで、忘れにくくなる!
青いグラフが、復習しなかった場合
オレンジのグラフが、復習した場合
を表しています。
縦軸は定着率です。
ごらんのとおり、復習を繰り返すことによって定着率がどんどん上がっていくのです。
定着率が上がるとはつまり、「忘れにくくなる」ということ。
復習によって、記憶を脳に留めておく時間を長くできるのです。
このことから、勉強において最も大切なのは
「復習」
だということが分かります。
間違いなく、予習よりも復習が大事なのです。
もっと言ってしまえば、予習よりもずっと多くの時間を復習に割くべきなのです。
じゃあどうやって復習すればいいの?
と思ったそこのあなた。
僕が河合塾時代にチューターから教えてもらった暗記法と、
僕自身が生み出した暗記法を
これから紹介しましょう。
3.「ごきげんよう」式暗記法
「ライオンのごきげんよう」という番組をご存知でしょうか?
二年ほど前に放送終了してしまいましたが、「笑っていいとも!」の後にやっていたトークバラエティ番組です。
この「ごきげんよう」ですが、ゲストの出演にある法則があります。
毎回3人のゲストが出演するのですが、回が終わると一人が抜け、次の回にまた新しく1人ゲストが入ってきます。
これをひたすら繰り返すんですね。
<イメージ図>
これをそのまま復習法にあてはめます。
例えば英単語。
1日50単語覚えたとします。
今日50単語覚えます。
次の日は、新しい50単語+昨日覚えた50単語
その次の日は、新しい50単語+昨日覚えた50単語+一昨日覚えた50単語
こうやって新しい単語の暗記と覚えた単語の復習を同時並行で進めていくのです。
すると、一度覚えた単語を3回連続で復習することになり、英単語の定着率が上がります。
これが「ごきげんよう」方式です。
毎日覚えるような英単語、古文単語などの暗記におすすめです。
これは河合塾のチューターさんが教えてくれました。
4.「王様のブランチ」式暗記法
「王様のブランチ」はTBS系列で土曜日の午前中に放送されている番組です。
その中で、「週間視聴率ランキング」というコーナーがあります。
一週間の視聴率をランキング付けして、その週の番組を振り返るものです。
これをそのまま復習法にあてはめたのが、「王様のブランチ」式暗記法です。
やる事はカンタン。
土曜日を、その週に勉強したことをとにかく復習をする日にします。
全部復習するまでは、他の勉強は一切しない!という風に。
一気にやってしまえば、半日もかからないと思います。
さらに月末の土曜日には、その月に勉強したことを全て復習します。
「え、1カ月分も!?」と思うかもしれませんが、毎週末に復習しているおかげで定着率が上がっているので
それほど時間がかからずに復習できます。
これも半日もかかりません。
(※土曜日にやる理由は、日曜日は予習や違う勉強に使ってほしいからです。)
これが「王様のブランチ」式暗記法です。
これは僕が考えました(笑)
この暗記法によって、一週間・一か月の勉強のおさらいが半日もかからずにでき、
驚くほど記憶の定着率が上がります!
~今回のまとめ~
忘れるのは当たり前!
復習のタイミングを意識して、繰り返し覚えよ!
※学校の先生の多くは、たくさんの宿題を出しますが、そのせいで復習の時間を確保できないという人も多いはず。
僕はたくさんの宿題を出すのには反対です。
あくまで勉強の王道は、復習>>予習ですから。
今回は以上です。
みなさん「忘却曲線」を理解し、効率よく復習していきましょう!
それでは!